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ダンテの「神曲」の煉獄編で描かれている贖罪の地。7層に分かれているらしい。Wikipediaによると次の7層がある。
第一冠 高慢者 - 生前、高慢の性を持った者が重い石を背負い、腰を折り曲げる。 第二冠 嫉妬者 - 嫉妬に身を焦がした者が、瞼を縫い止められ、盲人のごとくなる。 第三冠 憤怒者 - 憤怒を悔悟した者が、朦朦たる煙の中で祈りを発する。 第四冠 怠惰者 - 怠惰に日々を過ごした者が、ひたすらこの冠を走り回り、煉獄山を周回する。 第五冠 貪欲者 - 生前欲深かった者が、五体を地に伏して嘆き悲しみ、欲望を消滅させる。 第六冠 暴食者 - 暴食に明け暮れた者が、決して口に入らぬ果実を前に食欲を節制する。 第七冠 愛欲者 - 不純な色欲に耽った者が互いに走りきたり、抱擁を交わして罪を悔い改める。
なお、同じダンテの神曲の中の地獄編で描かれている地獄のレベル(あるいは「圏」)のことを言うように解説されている場合もある。だけど、それだと9レベルあって、数があわない。ちなみにWikipediaによると、各圏の内容は次の通り。
第1圏:忘却 - 洗礼を受けなかった者が、呵責こそないが希望もないまま永遠に時を過ごす。 第2圏:愛欲者の地獄 - 肉欲に溺れた者が、荒れ狂う暴風に吹き流される。 第3圏:貪食者の地獄 - 大食の罪を犯した者が、ケルベロスに引き裂かれて泥濘にのたうち回る。 第4圏:貪欲者の地獄 - 吝嗇と浪費の悪徳を積んだ者が、重い金貨の袋を転がしつつ互いに罵る。 第5圏:憤怒者の地獄 - 怒りに我を忘れた者が、血の色をしたスティージュの沼で互いに責め苛む。 第6圏:異端者の地獄 - あらゆる宗派の異端の教主と門徒が、火焔の墓孔に葬られている。 第7圏:暴力者の地獄 - 他者や自己に対して暴力をふるった者が、暴力の種類に応じて振り分けられる。 第8圏:悪意者の地獄 - 悪意を以て罪を犯した者が、それぞれ十の悪の嚢に振り分けられる。 第9圏:裏切者の地獄 - 「コキュートス」(Cocytus 嘆きの川)と呼ばれる氷地獄。同心の四円に区切られ、最も重い罪、裏切を行った者が永遠に氷漬けとなっている。裏切者は首まで氷に漬かり、涙も凍る寒さに歯を鳴らす。
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