訳語として辞書には「狂信的伝道者」とかあるけど、もうちょっと意味が濃い感じがするので、そのままカタカナで表した。thumper の元のthumpは「ガツンと殴る」の意味。だから、bible thumperは直訳的には「聖書で殴る人」とか「聖書信者で殴りかかってくる人」みたいな意味になるとは思う。
具体的な用法を数例眺めてみると、だいたいの意味は、「普通の会話をしているところに、いきなり聖書の話を持ち出してきて、攻撃的に反論しだす人」のような意味だと思う。
そんな感じの認識で画像検索したら、なぜか、可愛いウサギが、この「バイブル・サンパー」として出てくる画像が多い。何で、ウサギ?
「お前、何だ? バイブル・サンパーか何かか?」
「化石は、人々に聖書を信じなくさせるためのサタンの道具です! これは事実です。否定できません!」
「野菜を食べるのは特別いいごちそう。耳が伸びるし、脚も太くなるよ。それにゲイ運動を打ち負かす力も得られるよ!」
なぜ、ウサギか? その答えは上にあげた最後の画像にありそう。このウサギはディズニーの「バンビ」に出てくるウサギで、名前は「サンパー」という。この、可愛いウサギのサンパーちゃんが名セリフを言います。お父さんから教えられたこととして、「ナイスなことが言えないなら、何も言うな」という格言。英語では、If you can't say something nice, don't say nothing at all. (don'tとnothingで否定が重なってるところも味なところ)。次の動画で出てきます(動画は削除されがち。残ってくれるといいんだけど)。
Thumpers Law from Simple Labs on Vimeo.
この格言、名前がついていて「サンパーの法則」(Thumper's Law)と言うらしいです。「法則」と言うより「名言」とか「掟」とかがいいような気がしますが。 バイブル・サンパーは、このサンパーの法則に反した行動を繰り出してくるわけで、やっぱり、煙たがれるわけです。Urban Dictionaryは、フェイスブックとかツイッターとかのインターネットで、バイブル・サンパーがサンパーの法則を引き合いに出す(その違反例になる)ケースが多いようなことを言っています。いきなり聖書の話を出してきて、感情的に攻撃しだす。和やかな会話の流れが急に険悪になる……。 そういう状況、何か似たことがあるなあと思ったら、そう、ネトウヨたちの話し方ですかね。自分たちの意にそぐわない意見が出てくると、急に「反日」とか「朝鮮人」とか言い出す、あの連中w 恥ずかしいなあ。
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