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プロフィール |
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ベティ・フリーダン [Betty Friedan]
【2008/10/30 13:27】
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固有名詞
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アメリカのフェミニスト先導者、著述家。2006年に85歳で亡くなった。The Feminine Mysteque (1963)が有名な著作らしい。読んだことはない。
東部の有名(お嬢様)女子大であるスミス・カレッジを優秀な成績で卒業、一時期、雑誌記者をしていたが、その後フリーランスのジャーナリストになる。
大学卒業の15年後の同窓会で同窓生にインタビューする。みな専業主婦となり、高額所得の夫を持ち、郊外の裕福な家で暮らしており、一見、何の不自由もない生活を送っているのではあるが、それぞれが、言い知れぬ不満を抱えていることを知る。「女らしさ」や「女性の一生はかくあるべき」といったような、「女性であることのモヤ~んとした雰囲気(feminine mystique)」とでも言うべき、暗黙の呪縛が彼女たちの人生を縛っているのだった。そこでのインタビューをまとめ上述の本にし、ベストセラーとなる。
よく引用される言葉として、the problem that has no nameという言葉があると言う。名づけられていない問題。名称がないため、人々に気づかれにくいし、議論にも乗りにくい。人々の意識にも登らない。だが、その問題に直面している人々を、意識下で苦しめているような問題。このような問題を掘り起こし、それに名称を与え、人々の意識に登らせる業績は優れたものであると言える。いま現在も、そういう「名前のない問題」が山ほどあるのだろう。言葉がないので、我々が気づいていないだけ。
アメリカのフェミニズム運動は3期に分類でき、第1期は、19世紀末から20世紀初頭にかけての、主として女性参政権を巡っての運動、第2期は、1960年代から80年代にかけての運動、そして、80年代から現在までが第3期になるらしい。フリードマンの著作は、第2期の運動に火をつけたと考えられているらしい。
それはともかく、お写真を見ると、「奥様は魔女」に出ていた、ダメな魔法を連発するサマンサのおばさんの人(クララおば様?)を連想する。
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