・まず最初は、件名にあるlook like the cat that swallowed the canary(場合によっては、swalloedの代わりにate)。これは、直訳すれば、「カナリアを呑み込んだ(食べた)猫のように見える」という意味。僕自身は、カナリアを食べた猫を見たことがないが、よっぽど美味しいのだろうか、「満足そうな顔をしている」という意味になる。あるいは「大成功を収めたような満足げな顔」。次の猫はカナリアの羽根を咥えている。食べた後らしい。
・nervous as a cat on a hot tin roof 「熱いトタン屋根の猫のように神経質な、そわそわした」 nervousを強調しているのだろう。「熱いトタン屋根の猫」は劇や映画でご存知のフレーズと思われる。tin roofでなく a cat on hot bricks(熱いレンガの上の猫)という表現もある。
・X is enough to make a cat laugh 「猫を笑わせるほどだ」、X is enough to make a cat speak 「猫をしゃべらせるほどだ」 前者は「それほど面白い」という意味になり、後者は「それほど美味しい・素晴らしい」の意味になる。後者の「しゃべらせるほど」の方では、Xに該当するものは特に上等な酒などがあたると辞書にはある。どうして酒に使われるのかは、分からない。そもそも、猫が酒を飲むかどうかも妖しい。飲みすぎるとトラになるのは分かるが(誰が上手いことを言えといった>自分:笑)
・Has the cat got your tongue? 「猫がお前の舌を取ってしまったの?」 そこから「どうして黙ってるんだ?」、「口がないの?」といった意味になる。これもなぜ猫が出てくるのか、想像がつかない。ただ、後で紹介するアニメに出てくる「舌を取った猫」の表情は抜群。
・let the cat out of the bag 「猫を袋の中から出す」 「つい秘密を漏らしてしまう」という意味。昔、猫を袋に入れて、ブタが入ってると称し売りつけたことに由来すると辞書にはある。
・like the cat that stole the cream 「クリームを盗んだ猫のように」 これは前出のカナリアの猫と同じく「満足した様子で」といった意味。ミルクを飲む猫は分かるが、その猫がクリームを舐めたら、やっぱりご満悦だろうなとは想像がつく。
・look like someting the cat brought [dragged] in 「猫が持ってきた(引きずってきた)物のよう」 要するに「ぼろぼろでみすぼらしい様子」という意味になる。以前、猫が小鳥を捕まえ、散々、遊んだ挙句、家の中に放置してたことがあった。殺された小鳥は、本当に悲惨な姿になっていたが、まさしくそんな様子を表しているのだろう。
・There isnot room / X has enough room to swing a cat 「猫を振り回すスペースすらない」 「とても窮屈だ、狭苦しい」という意味になる。まあ、状況も想像できる。日本語の「猫の額ほどの」という表現も同じ猫を使った同じような意味の表現だ。
・put/set the cat amond the pigeons [the canaries] 「ハト(カナリア)の間に猫を入れる」 当然、大騒ぎになるわけで、「騒ぎを引き起こすよう仕向ける」という意味になる。
・see which way the cat jumps [wait for the cat to jump] 「猫がどっちに飛ぶか見届ける (猫が飛ぶまで待つ)」 やはり猫は賢いと見られているのだろう。形勢を判断した後、行動する猫の様子を使って「形成を観望する」とか、「日和見をする」という意味を伝えているらしい。