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「ハロルドとモード 少年は虹を渡る」 (Harold and Maude)  【2020/06/08 12:15】 映画・テレビ・芸能
1972年日本公開のアメリカ映画。アメリカン・ニューシネマ真っ盛りの時期。ハル・アシュビー監督。主演:バッド・コート(ハロルド)、ルース・ゴードン(モード)、音楽:キャット・スティーブンス。この画像、ちょっと今の時代に寄せすぎだよな。この映画の考え方とは違うと思う。

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高校生の時、これを名画座で観た。当時、ある事情から両親は仕事に集中しなくてはいけない時期にあり、中学から高校にかけて、僕は割と潤沢なおこずかいを与えられ放置していただいていたのだった。そのことで両親には本当に感謝している。お父さん、お母さん、ありがとう。僕は与えられたお金を手に映画を見まくった(笑) 潤沢と言ってもそんな多額じゃない。ちゅう学生が「大金」と思うような額。なので、1ヶ月で尽きた。大半がスティーブマックイーンの「栄光のルマン」とその他、および2番館の映画数十本に消えた。参考書が欲しいとかなんとか言って、継続してお金を親からせしめた。高校も時々さぼった。学校に何人親戚が亡くなったと報告したか忘れた。「スクリーン」を買ってきたのを母親に見つかり、こんなののためにお金をやってるんじゃないと泣かれた。こっちも泣いたが、でも映画を見に行くのをやめなかった。「スクリーン」の洋画ポルノのスチール写真は欠かせないオカズだったし。

そんな時代に観た映画の1本がこれ。「スクリーン」にあったあらすじとバッド・コートの風貌に魅せられて、どうしても見たかったのだが、お金が心配でなかなか観に行けず、「夕陽のギャングたち」と「少年は虹を渡る」のどっちを観るかの選択に迫られ、こっちを選んだ。多分、どっちを選んでも後悔はなかったと思う。

自殺願望があって、何度も死にかかわるイタズラをする主人公ハロルド。死にたい。ひょんなことから80近い老婆のモードと知り合う。モードの破天荒な行動に付き合ううちにハロルド(19歳)はモード(79歳)に恋をするようになる。なんやかんやあって、モードは死を迎える。というか、どうにかできなかったのかといいたくなるほど、あっけなく死ぬ。彼女の腕にはユダヤ人収容所で刻印された番号。ハロルドはモードを弔う。生きていこうと思う。

そんなあらすじ。

主演の少年のバッド・コートは僕の記憶にずっと残ってる。あの頼りなげな大学生っぽい風貌。今のアメリカ映画だったら、コテンパンにイジメられるnerdそのものみたいな。その出演作の履歴を見て驚いた。1970年「M★A★S★H」、1970年「いちご白書」、1970年「BIRD★SH IT」、そして1971年「少年は虹を渡る」。もちろん、その他にもいくつか出演作があるけど、あまり聞かないものばかり。この人は1970年前後だけで鮮烈な印象を残してくれた。映画って、人の記憶にこういうことをしてくれる。

キャット・スティーブンスの挿入歌もよかった。10曲くらいあった気がする。でも、お気に入りのMorning has broken(雨に濡れた朝)はこの映画では使われていない。改めて検索して見つけたけど、このシーンは良かった。







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