イギリスのロックシンガー。60年代から活動し、一時、レオン・ラッセルなどと組んでツアーをしていたが、ヒットを出しては落ち目にの繰り返しで、70年代に入る頃には、お決まりの酒とドラッグに溺れる。だが、1974年に本文でも出てくる『ユー・アー・ソー・ビューティフル(You are so beautiful)』で復活、その後、1982年に映画『愛と青春の旅立ち』の主題歌で安定したメジャー・シンガーになる。
You are so beautiful:
なんかYou are so beautiful to meと繰り返してるだけの歌にしか思えないけど……(笑)。
むしろ個人的には、ジョー・コッカーと言うと「愛と青春の旅立ち」のUp where we belongの方を思い浮かべる。
サビの部分の Love lifts us up where we belong(愛は私たちを本来の高みに持ち上げてくれる)は、何度も口ずさんだものだった。愛し合うことで、パートナーも自分も人間的により優れた存在になれる。そういう愛情関係が理想だなあと。
それと、この映画『愛と青春の旅立ち』の原題はAn Officer and a Gentlemanで、いわば「人間的にも優れた紳士としての将校」みたいな感じ。当時、この英語のタイトルを見て、あっと思ったのが、ELPが1978年に出したLove BeachというアルバムのB面の組曲なのだった。タイトルはA Memoire of an Officer and a Gentlemanだった。エリート教育で人間的に立派な将校となった若者(1曲目)が、とある女性に一目ぼれ、両想いになり、結婚する(2曲目)、第2次世界大戦で赴いた戦地から送る新妻への手紙(3曲目)、だが、妻は空襲で亡くなっていた(4曲目)。だが人生は続くよとマーチ(5曲目)。これもYoutubeから持ってこようw