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初めての言葉、初めての概念
 
     

二つのサイコロが7の目を出す [Dice have come up seven]  【2011/07/28 10:34】 表現集
そのまんま、「二つのサイコロを振って出た数の合わせた数が7になる」という意味。ただ、後述するように7になる確率が一番高いので、「偶然のことだが、いちばん起こりそうなことが起きた」といった意味合いを持つ。

ゲームなどでサイコロを二つ振って遊ぶ局面は多い。サイコロ博打でも、モノポリーでも、麻雀の配パイ時でも。その場合、7がいちばん出る確率が高いことは知っていて損はない。次の表では、いちばん左端の数字は二つを合わせた数。コロンの後が、二つのサイコロの数字の組み合わせ。いちばん右端の丸かっこの中が組み合わせの総数である。

1:あり得ない
2:1-1 (1)
3:1-2、2-1 (2)
4:2-2,1-3,3-1 (3)
5:1-4,4-1,2-3,3-2 (4)
6:3-3、1-5、5-1、2-4,4-2 (5)
7:1-6,6-1,2-5,5-2,3-4,4-3 (6)
8:4-4,2-6,6-2,3-5,5-3 (5)
9:3-6,6-3,4-5,5-4 (4)
10:5-5,4-6,6-4 (3)
11:5-6,6-5 (2)
12:6-6 (1)

つうか、誰でも知ってたこと? アタクシ、ついこの前、知ったんですが:笑


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陰毛を握られる [held by the short hairs]  【2011/07/25 15:41】 表現集
タイトルはあくまでちょっと煽情的に訳しただけ。本当の直訳をすれば「短毛をつかまれている」である。だが実際には「完全に支配される」とか「思うがままにされる」といった意味になる。

この表現には婉曲的な表現が二重に覆いかぶさっている。一つ目は、短毛short hairsで、これは単に短い毛のことを言ってるのではなく、「陰毛」のことを表わしている。

この段階で、タイトルの通り「短毛をつかまれる」→「陰毛を握られてる」になる。

だがさらに「陰毛」でもってその近くにあるものを婉曲的に表わしている。すなわちキンタマだ。

その段階で、「陰毛を握られている」→「キンタマをつかまれてる」になる。

ここまでくれば、少なくとも男性には、この表現がどうして「思うがままにされる」の意味になるか分かると思う。「言うとおりにしなかったら、握りつぶすぞ、こらあ!」って感じなのだ。

女性の身体がデリケートなのは重々承知しているつもりだが、男性にとっての睾丸に匹敵するような、「急所」がないという点では、男性より身体的に強いと言えるかもしれない。


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神、そらに知ろしめす すべて世は事もなし [God's in His heaven -- All's right with the world!]  【2011/06/28 16:23】 表現集
ロバート・ブラウニングの詩の一節。「ピッパはとおる」(Pippa Passes)というお話の中で主人公のピッパが歌う歌の締めの部分の文句とのこと。

この「ピッパはとおる」というお話のストーリーや詩の解説については、「ピッパはとおる」あるいは「すべて世は事もなし?」が分かりやすかった。ブラウニングは1800年代のイギリス人。したがって、これは150年くらい前の作品。

あらすじを大ザッパに書くと、こんな感じ。ピッパという貧しい女工が主人公。過酷な労働の日々ではあるが、なんか明るい。年に一度のお休みの日、春をめでる歌を口ずさみながら町を歩く。町のみんなは幸せなんだろうなと思うピッパだったが、実は、誰もが陰では罪や不安におびえてる。なかでも町でいちばんの美人で富も豊かと思われているのは、だれあろう、ピッパが働いている工場主の妻。しかし、この妻、愛人と浮気をしてて、夫を殺してしまっていたのだった。ピッパの無邪気な歌を聞いて愛人の男は罪の意識に苛まされる…。

タイトルの訳詞は上田敏の「海潮音」(1905年)による。上田の訳詞については上記サイトに掲載されていた。

原文は次の通り。

The year's at the spring
And day's at the morn;
Morning's at seven;
The hillside's dew-pearled;

The lark's on the wing;
The snail's on the thorn:
God's in His heaven
-- All's right with the world!


いっちょ訳してみっかな(笑)

一年で言うと、今は春
一日で言うと、今は朝
朝でも、今は7時
丘の斜面には、しずくの真珠

ヒバリは翼を広げ
カタツムリは棘を這い
天上には神が住み
地上のすべて、あるべき姿


なんちゃってな訳だな。リズムもへったくれもなし。

同時期の画家だったSir Lawrence Alma-Tadema(ラファエル前派の画家)がThe year is at the Springという題で絵を描いていました。雰囲気が出てます。
the year is at the spring

この言葉は「エヴァンゲリオン」のNERVのマークに出てくるのが有名。
エヴァネルフ

ですが、この言葉は、「赤毛のアン」の最後のつぶやきとしての方がもっと有名です。ちょっと長いけど引用します。アンがようやくギルバート・ブライスと和解して帰ってきた後から…

CHAPTER XXXVIII The Bend in the road

Marilla looked curiously at Anne when the latter entered the kitchen.

"Who was that came up the lane with you, Anne?"

"Gilbert Blythe," answered Anne, vexed to find herself blushing. "I met him on Barry's hill."

"I didn't think you and Gilbert Blythe were such good friends that you'd stand for half an hour at the gate talking to him," said Marilla with a dry smile.

"We haven't been--we've been good enemies. But we have decided that it will be much more sensible to be good friends in the future. Were we really there half an hour? It seemed just a few minutes. But, you see, we have five years' lost conversations to catch up with, Marilla."

Anne sat long at her window that night companioned by a glad content. The wind purred softly in the cherry boughs, and the mint breaths came up to her. The stars twinkled over the pointed firs in the hollow and Diana's light gleamed through the old gap.

Anne's horizons had closed in since the night she had sat there after coming home from Queen's; but if the path set before her feet was to be narrow she knew that flowers of quiet happiness would bloom along it. The joy of sincere work and worthy aspiration and congenial friendship were to be hers; nothing could rob her of her birthright of fancy or her ideal world of dreams. And there was always the bend in the road!

"`God's in his heaven, all's right with the world,'" whispered Anne softly.



これも訳してみます。

第38章 道の曲がり角

マリラはキッチンに入ってくるアンを不思議そうな顔で見た。
 「アン? 一緒に来たのはいったい誰なんだい?」
 「ギルバート・ブライスよ」と、アンは顔が火照るのに戸惑いながら答えた。「バリーの丘で偶然会ったの」
 「お前とギルバート・ブライスが、門の前で半時間も立っておしゃべりするとはねえ。そんな仲良しじゃないと思ってたけど」 とマリラは無味乾燥な笑みを浮かべた。
 「ええ、仲良しじゃなかったわ。良き敵の関係。でも私たち、これからは良き友の関係でいる方がずっと理にかなうだろうと分かりあったの。でも、本当に私たち半時間も立っていたの? ほんの数分だった気がするわ。でも、マリラ、私たち5年分も話すことがあったんですもの。分かるでしょう?」
 その夜、アンは喜ばしい満足感を感じつつ、部屋の窓際に長い間座っていた。桜の枝の間を風が優しく吹き抜け、ミントの香りを彼女に送り届ける。遠く谷間にはもみの木々がツンと先を尖らせ生えていて、その先に星が瞬いている。木々の隙間の先に輝くダイアナの家の灯りも懐かしい。
 クイーンズから戻ってきた夜もここに座ったが、それ以来、アンの地平は狭まってしまっていた。しかし、仮に前に延びる小道が狭まるにしても、その小道に沿って穏やかな幸福という花々が咲くだろうとアンには分かっていた。誠実に仕事をする喜び、価値ある希望を持つ喜び、そして温かな友情、そのいずれもがアンのものになるのだ。生まれつきの空想する喜びも、夢に見る理想の世界も奪われることがない。それに、どんな道にも曲がり角があるのだから!
 アンは小さな声で呟いた。
 「天上には神が住み、この世のすべて事はなし」と。



素晴らしいです。訳のことではなくて、ここに現れている人生観が素晴らしいです。震災後の今の我々の状況を思うとなおさら。涙が出そうです。

やれ日本経済は今後下降を続けるとか、復興には何年もかかるとか、「がんばろう、日本!」とか、中国が台頭して日本は二流国になるとか…。そういうメッセージが溢れていますが、本当に僕たちは以前のような経済大国日本に戻りたいと思っているのだろうかと思わされます。

別に経済大国にならなくてもいい。科学技術も先端を進まなくてもいい。中国に負けても構わない。ただ、誰もがそれなりの誇りに思える仕事を持ち、その仕事を誠実にこなし、それによって穏やかな生活を続けていけるなら、それでいいじゃないか。何万年先にまで影響を残してしまうような原子の力に頼って過剰な電化生活を送るより、つつましく、ささやかな生活と安心できる生活環境があれば、それでいいじゃないか。大きな野望は持てないだろうが、そんな野望はいらない。自分にとって価値があると思える希望を抱き、理想と思える社会をそれぞれに考え、その実現を目指しつつ、小さなところから、身近なところから、より良くしていこうと日々誠実に生活していく。皆がそういうふうに生活できる国は、世界に誇れる素晴らしい国なのではないか。

そんなことを思うのでありました。

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セレンディピティ [serendipity]  【2011/05/06 13:38】 表現集
多分、日本語でもカタカナでこの言葉が使われているとは思うし、「広辞苑」にも載っているそうだし、流行語にもなっていたとは思う。だが、あまり定着はしていない印象だ。「偶察力」とかと訳されるそうだが、これは定着しないだろう。

意味は複雑で、「何かを探している時に、偶然、その探しているものとは異なる非常に価値のあるものを見つける才能・能力」を言う。科学の分野ではよくある話しだ。ある対象を研究していたのだが、その過程で、何か偶然間違いをして、別の新しい発見を行うとか。その新しい発見を、発見として察知する嗅覚といったものが科学者の成功に貢献するといった話しだ。

あるいは何かの情報を求めてネットで検索していたら、偶然、特定のキーワードで、探していた情報とは異なる、かなりのお宝情報をヒットできたとか、レアなエッチ画像をヒットできたとか。それを嗅ぎつける嗅覚。これがセレンディピティである。

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なぜ女はパンティを二つ履くのにブラはひとつか? [Why do women wear a pair of panties but only one bra?]  【2011/02/22 18:36】 表現集
Why do women wear a pair of panties but only one bra?

これは翻訳不可能だと思われる。少なくともギャグとして訳すのはアタクシにはできない。その原因は、英語の場合の腰から下に身につける衣類の数え方による。

英語の場合、腰から下の衣類の場合、脚が2本あることをなぜか重視するである。ズボンなんかは、日本語にしてみれば1着だが、英語の場合、脚が2本伸びてるので複数と考え、trouserではなくtrousersと複数形にする。pantでなくpants(パンツ)と複数形にするのだ。靴もshoeでなくshoesとなる。

靴は確かに複数形にするのは分かりやすいし、ズボンもまあ何とかついていける。靴下類のsocksやstockingsも、まあ、大丈夫だろう。(ただ、ストッキングを買うとき、I would like to buy this stocking.とか言ってしまいそうな気もするが…)

分からなくなるのは、ほとんど脚のイメージが消えると思われる下着類にも、この複数形が浸透することである。男性用のトランクスは単数のtrunkではなくtrunksとなるし、briefではなくbriefsとなる。そして、もう単なる紐となってるとしか見えない、パンティについても、たった1着でも、pantyではだめで、pantiesとなるのだ。G-stringもダメでG-stringsだし、T-backはダメでT-backsと複数形にしなければならない。

それを踏まえれば、この表題の言葉のギャグが分かるかもしれない。a pair of pantiesと複数形であっても、これは1着のパンティ。ブラの場合は「脚が2本」から来る複数概念がないから、普通に1着で単数形。パンティもブラも1着ずつなのに、何でパンティは複数で、ブラは単数なんだ? というギャグと言えばギャグになっているのである。





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買いまくれ [Shop till you pop.]  【2011/02/09 15:20】 表現集
各種の辞書をあたったが訳は見つけられなかった。ただ、わりとよく使われる表現である模様。googleで検索すると、バーゲンなどで買い物をする文脈で使われており、「どんどん買う」、「買いまくる」といった意味だとすると文脈と整合する。

意味が分からないのがtill you popのところのpopの意味だ。「ぽんと弾ける」といった意味が中核の意味なのだが、you popとは、そうするとどういう意味なのだろうか? shopとpopで韻を踏んでいるところは間違いない。

「ぽんと弾けるまで買い物をする」? 「買ったモノで膨れていっぱいになり破裂するまで買う」?

だいたいそんなところだろうとは思うが…

ちなみに、popには「お腹が膨れて弾けそうになる」ところから「妊娠する」という意味もある。次のイラストは、その意味を重ねたジョークイラストのようだ。

istockphoto_3179245-shop-till-you-pop.jpg




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ちょっと抜けたところがある [a few cans short of six-pack]  【2011/02/08 15:12】 表現集
a few cans short of six-pack、直訳すれば「6缶パックに2,3缶足りない」とでもなるか。six-packはビールやコーラなどの6本セット。全部揃っていれば問題ないのだが、欠けてる部分があるので完璧になっていないという意味。そこから、どこか欠けてる、間が抜けてるといった意味になり、おバカさんを柔らかく言った表現になっている。

sixpack.jpg

ちなみに、6缶パックで男性の鍛えられた腹筋を表すこともあるのは、前に6缶バック腹筋のところで書いた。

こんな感じ↓の腹筋。
six-pack-abs.jpg

そんでもって、こちらは↓、勘違いの6缶パック腹なわけだが、こっちの方が字義通りの意味を表してるとも言える。
real-joe-sixpack.jpg




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あぐらをかく [sit Indian style]  【2011/02/01 14:36】 表現集
「あぐら」を辞書で引くと、sit crossleggedとか出てくるが、この「インディアン・スタイルで座る」(sit Indian style)の方がはるかに分かりやすいし、通じやすいと思う。

sitindianstyle.jpg




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公然で悪質な不貞 [Open and Notorious Adultery]  【2011/01/27 16:41】 表現集
Open and Notorious Adulteryを「公然で悪質な不貞」と訳すのが正しいのかどうか、分からない。不貞adulteryがopenでnotoriousということなのだが、openもnotoriousも、それぞれ「公然」と「悪名高い(=悪い意味で「公然」)」となり、同じような意味になると思われるからだ。

正式の訳語はともあれ、この表現は、不貞を理由に離婚訴訟を起こす時に使われる決まり文句らしい。不倫・浮気・不貞だけでは離婚理由として弱いのか、それがopenであってnotoriousとなると強力な理由となるということらしいのだ。夫婦の間の問題でなく、オープンになって、人の間で噂になるという点こそが、重要な離婚理由となると言うことなのかもしれない。


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全部食べたなんて信じられない [I can't believe I ate the whole thing.]  【2011/01/17 13:49】 表現集
1970年ごろにアメリカで人気を呼んだCMのセリフ。

動画を見てもらえばわかると思うが、胃弱の男が「全部食べたなんて信じられない」と繰り返す。その背後では妻がベッドで「食べたわよ、あんた」と言ってる。どうして男は全部食べられたかというと、CM対象のAlka Seltzerという胃薬を飲んでいたからというオチ。




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